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特典④その退職金、本当にその使い方で大丈夫?50代・60代が陥りやすい「7つのお金の落とし穴」

退職金を受け取る前に必ず確認

大切な老後資金を減らす
「7つのお金の落とし穴」

知らないまま決めると、あとで「先に確認すればよかった」となりやすいポイントを、やさしい言葉でまとめました。

AFP川原監修

退職金は「自由に使える臨時収入」ではありません

退職金は、これから毎月入る給料が少なくなったあとに、生活を支えてくれる大切なお金です。たとえば退職金が2,000万円あっても、毎月10万円ずつ生活費の不足を補えば、単純計算で約16年8か月分です。

大事なのは、受け取ってすぐに動かすことではなく、まず「何に、いつ、いくら使うか」を分けることです。

あなたはいくつ当てはまりますか?

「はい」または「まだ分からない」を押してください。最後に、今の注意度と優先して確認する項目が表示されます。

1「退職所得の受給に関する申告書」を、いつ・どこへ出すか確認していない
2生活費や医療費、住宅修繕費を残さず、退職金の大部分で住宅ローンを完済しようとしている
3生活費や近い将来に使うお金を分けずに、退職金を一度に投資しようとしている
4銀行や証券会社に勧められた商品なら、細かい手数料まで見なくても安心だと思う
5会社の退職金とiDeCoなどを、いつ・どの方法で受け取るか決めていない
6SNSやLINEで見た投資話を、家族に相談せずに申し込むことがある
7退職後1年間の生活費・税金・保険料を、紙に書き出していない

7つの落とし穴と、避ける方法

1

必要な申告書を出さず、税金が多く引かれる

退職金を受け取る前に、通常は勤務先へ「退職所得の受給に関する申告書」を提出します。提出しないと、退職金から所得税等が一律20.42%源泉徴収され、あとで確定申告による精算が必要になります。

たとえば
退職金が2,000万円なら、申告書を出さない場合、単純計算で408万4,000円がいったん源泉徴収されます。最終的な税額がこの金額とは限りませんが、手元に入る額が大きく減って驚く可能性があります。
受取前にすること勤務先の総務へ「申告書はいつ、どこへ提出しますか」と確認しましょう。
2

住宅ローンを急いで完済し、手元のお金が足りなくなる

住宅ローンを完済すれば、毎月の返済と将来の利息負担はなくなります。ただし、完済に使った退職金は手元からなくなるため、急な医療費や住宅修繕費に使える現金が減ります。退職直後には、家の修理、車の買い替え、医療費、子どもの支援などが重なることがあります。

たとえば
退職金2,000万円のうち1,500万円で住宅ローンを完済すると、残りは500万円です。その後、屋根修理200万円、車150万円、生活費の不足分が年間120万円なら、1年後に残るのは30万円です。
受取前にすること完済後に残る現金、減らせる利息、住宅ローン控除、団体信用生命保険の終了、手数料を一覧にしてから判断しましょう。毎月の生活費の不足分、医療費、住宅修繕費、車の買い替えなど、近い将来に必要なお金を現金で残せるか確認します。
3

退職金を一度に投資し、値下がりに耐えられなくなる

投資には値下がりがあります。給料がある現役時代と違い、退職後は損失を給料で埋めにくくなります。生活費や近い将来に使うお金を現金で確保し、少なくとも5年以上使う予定がないお金だけを投資の候補にしましょう。ただし、5年以上保有すれば元本割れしないという意味ではありません。

たとえば
1,500万円を一度に投資し、直後に20%下がると、評価額は1,200万円です。300万円のマイナスを見て怖くなり、売って損を確定することもあります。
受取前にすること①1~2年以内に使うお金、②数年後に使うお金、③少なくとも5年以上使う予定がないお金、の3つに分けます。投資後に大きく値下がりしても生活に困らない金額か確認しましょう。
4

「おすすめ」だけで、仕組みや手数料が複雑な商品を買う

銀行や証券会社の担当者が親切でも、その商品が自分に合うとは限りません。購入時だけでなく、保有中や解約時に費用がかかる商品もあります。

たとえば
「毎月分配金が出ます」と聞いても、すべてが運用利益とは限りません。購入時の価格を下回る部分から支払われる「元本払戻金(特別分配金)」になる場合があります。分配金だけでなく、基準価額を含めた資産全体の増減を確認します。
契約前の5つの質問「元本保証ですか」「過去にはどの程度下落しましたか」「全部の手数料はいくらですか」「途中で解約できますか」「分配金は利益と元本払戻金のどちらですか」と聞き、答えを持ち帰りましょう。過去の下落率は、将来の最大下落率を示すものではありません。
5

退職金・企業年金・iDeCoの受け取り方を別々に決める

iDeCoは、一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の対象です。ただし、会社の退職金などとの受取時期や過去の受取状況により、税金の計算が変わることがあります。

たとえば
会社の退職金だけを見て「一時金が得」と決め、あとでiDeCoも一時金で受け取ろうとしたら、想定していた控除をそのまま使えない場合があります。
受取前にすること会社の退職金、企業年金、iDeCoなどを1枚に並べ、受取年・一時金か年金か・見込額を書きましょう。具体的な税額は税務署や税理士へ確認してください。
6

SNSの「必ずもうかる」「あなただけ」を信じる

著名人の写真を使った偽広告、LINEグループへの招待、偽の投資アプリなどがあります。画面上では利益が増えていても、出金しようとすると追加のお金を求められる例があります。

危険な流れ
広告をタップ → LINEへ移動 → 先生や仲間が利益を報告 → 少額では出金できる → 大きなお金を入れる → 出金できなくなる、という流れです。
鉄則その場で送金しない、個人名義の口座へ振り込まない、家族に見せる、金融庁の登録業者か確認する。登録業者の名前を無断使用する詐欺もあるため、広告やLINEのリンクではなく、公式サイトに掲載された電話番号へ自分から確認します。不安なときは警察相談専用電話「#9110」へ相談しましょう。
7

「退職金の額」だけ見て、退職後の出費を見落とす

退職後も、毎月の生活費に加えて、税金や社会保険料、家電・住宅の修理、医療・介護などの支出があります。退職直後の税や保険料は、前年の所得の影響を受けるものもあります。

たとえば
「年金で毎月の生活費は足りる」と思っていても、固定資産税、自動車税、家電の故障、冠婚葬祭が同じ年に重なると、年間で数十万円以上の臨時支出になることがあります。
受取前にすること毎月の生活費とは別に、「年に数回」「数年に1回」の支出を書き出し、退職後1年分の予定表を作りましょう。

退職金を受け取る前の7日間ルール

  1. 受取額を確認額面ではなく、手取り見込額を聞きます。
  2. 書類を確認退職所得の申告書と提出期限を確認します。
  3. お金を3つに分ける1~2年以内・数年後・少なくとも5年以上使わない、に分けます。
  4. 大きな支出を書くローン、修理、車、医療、家族支援を並べます。
  5. 受取方法を並べる退職金、企業年金、iDeCoを一緒に考えます。
  6. 勧誘は持ち帰るその日に契約・送金をしません。
  7. 家族か専門家に見せる一人だけで最終決定しません。

わが家の確認メモ

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参考にした公的情報

情報確認日:2026年8月29日

本特典は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘、税務・投資判断の代行を行うものではありません。税制や制度は変更される場合があります。個別の税額は税務署・税理士、金融商品は登録を受けた金融機関等へご確認ください。投資には元本割れの可能性があります。